アフィリエイト広告の交渉は単価だけじゃない?〜アフィリエイトサイトが活用するEPCという指標について〜

アフィリエイトサイトを運営するメディアの多くは下記のような指標により収益性を判断しています。

単価✕CVR✕承認率=1クリック辺りの収益

これはEPCと呼ばれる指標となっていますが、比べてみると分かりやすいと思います。

▼CVRと承認率が同様で単価が違う場合

  • プロモーションA:5,000円✕15%✕80%=600円
  • プロモーションB:7,000円✕15%✕80%=840円

上記は分かりやすいと思いますが、プロモーションAに比べプロモーションBは単価が2,000円ほど高くなります。

CVRと承認率が同様の場合、1クリックあたりの収益性は240円、プロモーションBの方が高くなります。

これが最も一般的で分かりやすい交渉のイメージになると思います。

この1クリックあたりの収益性はEPC(Earnings Per Click)と呼ばれています。

事業主は自社のアフィリエイト広告でのアフィリエターの優先度を上げるためにこのEPCを強く意識したうえでプロモーション条件を組み立てる必要があり、競合よりもこの指標で上回らなければいけません。

では、CVRに違いがある場合も見てみましょう。

▼単価と承認率が同様でCVRが違う場合

  • プロモーションA:5,000円✕20%✕80%=800円
  • プロモーションB:5,000円✕15%✕80%=600円

上記の場合、プロモーションAがプロモーションBに比べCVRが5%高い状態です。

その場合、プロモーションAの方が200円、EPCが上回ることとなります。

単価は同じなのに、なぜ競合をメディアは推すんだ!!

と感じたことがある方もいるかもしれませんが、上記が要因ということが多いはずです。

ですから、単価条件を引き上げるだけではなく、いかにLPが大事か、商品設計上のオファーが大事かということがわかるかと思います。

同様に承認率も非常に大事な指標となっています。

▼単価とCVRが同様で承認率が違う場合

  • プロモーションA:4,500円✕15%✕100%=675円
  • プロモーションB:5,000円✕15%✕80%=600円

上記の場合、プロモーションAの承認率は100%となっており、所謂全承認でプロモーションを実施しているケースです。

その場合は、プロモーションBに比べ、プロモーションAは単価が500円安くても、EPCは75円上回ることとなります。

また、全承認にすることでアフィリエイターの収益管理がしやすくなるため、推しやすくなるということもあります。

承認率については、事業主の収益性を見るうえでもなかなか許容するのは踏み出しにくい指標かと思いますが、単価を下げて全承認で実施するといったケースも多く見られます。

このようにEPCという指標を用いて、アフィリエイト広告のサイト運営が行われていることを意識するだけでも、プロモーション条件において優位性を作ることはできます。

また、競合のEPCの情報収集もとても大事になってきます。

単価だけではなく、複合的にプロモーション条件を組み立てることで、アフィリエイト広告において成果を出すことを考えてみてください。

必ず結果は変わってくると思います。